近年、動物園や水族館でも見ることが出来るようになったカワウソですが、野生のカワウソを見たことはあるでしょうか?
ということで、今回は日本に野生のカワウソはいるのかどうか、また、どこで見ることが出来るのかについてまとめました。
野生のカワウソ
実は、今の日本では野生のカワウソを見ることが出来ません。
1979年に目撃されたのを最後に見ることが出来なくなってしまったのです。
2012年にはとうとう絶滅種に指定され、野生のカワウソは日本にはいないとされています。
なぜこんなにも姿を見ることが出来なくなったのかというと、カワウソの毛はとても滑らかで保温性にも優れています。
そのため、大正から昭和にかけて衣類用の毛として手当り次第に捕獲されていたのです。
あまりに数の減った野生のカワウソは1928年に捕獲禁止を言い渡されましたが、人間が住みやすい便利な街づくりを進めるがために川が汚染され、土地の開発も進みとうとう姿を見ることが出来なくなってしまいました。
カワウソの目撃情報
絶滅したと言われている二ホンカワウソですが、2012年から2013年にかけて、愛媛県で二ホンカワウソの目撃情報が相次いで寄せられました。
今までは年に1、2回ほどだった目撃情報ですが、その数はたった9ヶ月で21件にも及んだのです。
しかし、カワウソに姿かたちが似ている動物はたくさんいます。
おそらく野生のイタチや、飼育している人が逃がしてしまったフェレットが野生化したものではないかともいわれています。
高知県でも目撃情報
2016年、高知県でキャンプをしていた人が二ホンカワウソを見たという情報がありました。
高知県は日本で最後まで二ホンカワウソが生息していた土地として知られているので、かなりの数のカメラや機材を持ち込んでシャッターチャンスを待ちますが現れず、現在も調査を継続しています。
カワウソはかなりの大食漢で、自分の体の15~20%の量を食べるので、川辺や山奥に獲物を取りに来ていることは十分に考えられます。
まとめ
今回は日本で野生のカワウソを見ることは出来るのか、についてまとめました。
過去には日本にも野生のカワウソはいましたが、今は絶滅してしまって姿を見ることは出来ません。
しかし、目撃情報もわずかながらありますので、まだ希望を持っている人も多くいます。