動物園や水族館の人気者として子供だけではなく大人まで魅了するカワウソ。
そんなカワウソの名前の由来、知っていますか?
ということで、今回はカワウソの名前の由来についてまとめました。
カワウソの名前の由来
カワウソは漢字で“川獺”や、“獺”と書き表します。
その名前が付けられた由来というのは諸説あり、様々な言い伝えがあるのです。
ちなみにコツメカワウソは、爪が小さいから小爪カワウソとなっていますが、肝心の“カワウソ”の由来は何なのでしょうか?
由来
カワウソは、最初はカワ“ウソ”ではなくカワ“ヲソ”と呼ばれていました。
昔はキツネやタヌキと同じように、人間を化かしたり驚かす生き物だったと言われています。
そのことから、川に住む恐ろしいもの、ヲソろしいもの、カワヲソ、と呼ばれるようになりました。
カワウソの属名はLutraといい、これはラテン語で洗うという意味があります。
また、アイヌ語ではウォルンチロンヌプ(水の獣)と言われています。
獺祭
数ある日本酒の中に、獺祭(だっさい)という種類があるのを知っていますか?
芳醇な香りと口当たりの良い飲み口で大変人気となっていますが、漢字を見てみるとカワウソの祭り、と表されています。
獺祭を製造している会社はおそ越(おそごえ)という場所にあり、その地名の由来は《川上村に古いカワウソがいて、子供を化かして当村まで追越してきた》ことから獺越と呼ばれるようになったのです。
この話を元に、獺祭と名前を付けて親しまれているのです。
では、なぜ祭りなのかというと、カワウソが餌である魚をすぐに食べず、一旦岸や岩場に持ち帰って並べるところがまるで祭りをしているようだということから名づけられました。
まとめ
今回はカワウソの名前の由来についてまとめました。
昔、人間を驚かす恐ろしいものだと言われていたカワウソは、川に住む恐ろしいもの、川恐、カワヲソ、カワウソ、と変化していったと言われています。
また、漢字では獺と書き、獺祭という日本酒はカワウソが餌を並べる様子からつけられた名前なのです。